COLUMNコラム
2023.06.13
【歯周病】歯周病の進行と歯周ポケットの状態を知っておこう
皆さん、こんにちは。
廿日市市の歯医者【かなりあ歯科・小児歯科】です。
歯周病はどんな病気かご存じですか?
じつは、歯周病は、日本人が歯を失う原因の第1位です。
歯周病は初期の段階では自覚症状がないままゆっくり進行するため、気づいたときには症状が進んでいるケースも少なくありません。
ご自分の歯肉がどのような状態なのかを理解し適切なケアをすることで、歯周病の進行を防ぎ、大切な歯を守ることにもつながります。
歯周病はどのようにして進んでいくの?
歯周病は「歯周ポケット」から進行していく病気です。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にある溝の部分を指します。
正しく歯磨きができてないと、歯周ポケットにプラーク(歯垢)がたまり、歯ぐきに炎症を引き起こします。
炎症を起こした歯肉はどんどん深くなっていき、ひどくなると歯を支えている顎の骨まで溶かしてしまうのです。
土台となる顎の骨が溶けてしまうと歯を支えることができないため、やがて歯が抜けてしまいます。
歯周ポケットの状態について
歯周ポケットを測定するには「プローブ」という器具を使用して深さを測ります。
1.健康な歯肉
健康な歯肉はキュッと引き締まり、キレイなピンク色をしています。
歯周ポケットの深さが1mm〜2mmであれば、健康な歯肉といえるでしょう。
2.軽度の歯周病
歯周ポケットの深さは3mm〜5mmです。
歯肉に炎症が起こり、歯周組織が破壊されはじめます。
3.中程度の歯周病
歯周ポケットの深さは4mm〜7mmです。
さらに炎症が拡大し、歯がグラグラと揺れはじめます。
4.重度の歯周病
歯周ポケットの深さは6mm以上です。
歯を支えている骨が半分以上溶かされ歯のグラつきが大きくなり、歯肉が真っ赤に腫れて、膿が出たり、出血もひどくなったりします。
歯周病の治療法
歯周ポケットが3mm程度であれば、正しい歯磨きを継続することで歯肉の炎症は改善されるでしょう。
しかし、軽度〜中程度までの歯周病になると、歯科医院での専門的な処置が必要です。
重度の歯周病まで進行してしまうと、歯肉を切開する外科処置が必要になる場合もあります。
かなりあ歯科・小児歯科では、歯周病予防にも力を入れています。
ご家庭での日常的なケア方法についてもご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください。